繋ぎ止めて、愛で

 

センターが抜けることを告げられた3ヶ月前から今日まで、私はどれ程7人から6人になることを飲み込めたんだろう。

 


なにもなかったかのように思える時は、現実に目を背けていたり、7人がどこまでもいつも通りでいてくれた時で。ふと"最後"や"ラスト"という言葉を聞くと何かが溢れ出して、私の中で4/15から時間が止まったままだったということに気づかされた。

 


思い返せば、「どうやって夏まで過ごせばいいんだろう」とひたすら悩んだ3ヶ月間だった。後悔したくないけど、後悔しない過ごし方がわからない。DVDもCDも目も耳も、心以外は彼らから離れてしまった。すばるや6人にとってそれが嬉しいことではないとわかっているのに、私は近づくことができない。

 


私の中での時間は止まっていても、周りは何もなかったかのように過ぎる。不祥事による山口くんの脱退、小山くんの活動停止。ジャニーズ事務所大丈夫か、といった類の言葉を何度も目にしたけど私は決して一括りにして欲しくなかった、すばるは門出なのに。

 


でも私は祝えてない、だからその時初めて背中を押せるかもしれないと思えた。いやだ、行かないでと腕を引っ張るのではなくて、寂しいけど、6人なら大丈夫だって胸を張って言えるかもしれない。

 


けれど、6/6ジャニ勉収録ですばるは欠席だった。いきなりすぎて心に空いている大きな穴の深さが増した気がした、私の中でこの収録が1番初めにすばるが欠けることを実感させられた出来事だった。(実際はそうではなかったのだけれど)そうか、こうやって居なくなっていくんだと思ったら寂しい気持ちが大きくなって、また4月の感覚に戻ってしまった。

 


でもそれ以上に悲しかったことがやすくんもジャニ勉を欠席したことだった。

 


ありえへんの収録は出席していたから、1度仕事に戻ったんだと思う。でもどうして?やすくんの怪我が本当なのかわからない。本当に打撲したの?すばるの脱退会見を開かなければ知ることができなかったであろうやすくんの怪我。応援することだけしかできない私は事務所の言ったことを信じるしかなくて、一気に遠い存在なんだな、と思ってしまった。

7人はいつもファンを大切にしてくれている、ファンの力がなければと今まで幾度も惜しみなく言ってくれていたから勝手に一緒に這い上がっている気持ちだったのに、私の力なんてなくても大きな決断をして前に進んでるんだなぁ、って。分かってるんだけど、寂しかった。

 


そんな時、やすくんが病気だったことを告げられた。私たちを心配させないように言葉を選んで伝えてくれているのは痛いほどわかるのに、本人の口から聞いた時は鈍器で頭を叩かれたようだった。本当に辛いのは本人なのに。それに時期は去年の2月、脳腫瘍(髄膜腫)摘出手術。TVや雑誌をいままで通りにこなしていただけでなく、その3ヶ月後に主演舞台・5ヶ月後に5大ドームツアーも行った。どちらも足を運んで、やすくんばかり見ていたのに全く気づくことができなかった。“絶対”を簡単に口にしないやすくんが、命かけて海鹿コージを演じると言った俺節。心の叫びのようなその歌声は、いままでの歌とは比べられないほど力強く、どんな言葉よりも心に響いた。ジャムでもいつも通り全力で、安田章大を魅せつけられた。なにも疑わなかったのに。

 


それなのに、まさか病気だっただなんて。

 


そして、知った後でも私は何もすることができない、自分の無力さに涙が止まらなかった。

 


けれど、次の日 脱退会見以降止まっていたボク。が更新された。

 


ボク。が更新されなかったことについて丁寧に話してくれた後、「エイターは、決して無力なんかじゃないよ?わかってくれてるかな?」に涙が止まらなかった。

 

 

 

私は脱退会見以降、7人が急な決断をしたことに距離を感じてしまっていたけど、決してそんなことなかった。

 

 

 

全て分かった上で、病気を伝えないことを決断してくれたり、公表するタイミングを見計らってくれたり、心配させないように言葉を選んでくれたり、怪我で十分なパフォーマンスが出来ないことを文字でワンクッション置いてくれたり、やすくんの怪我があっても7/15に6人で立つことを決めてくれたり、時には「今止まったら歩み出せなくなりそうで…」と弱い部分も見せてくれたり、今回のことでファンの悲しさや怒り悔しさなどの感情をどれもまとめて肯定してくれるような姿をメンバー様々に見せてくれたり、どこまでもファンに寄り添ってくれているんだと思った。

 


病気を公表した動画の最後に、やすくんが「歩む先をみなさんが見失わないように、エイターの手を僕たちがしっかり取って引っ張って連れて行くから」その言葉がどれだけ嬉しくて、今まで聞きたかったか。自分でも驚くほどこの人のことをずっとずっと応援したいと強く思った。

 


十祭で披露したありがとうのやすくんパート「一度きりだけの人生じゃ伝えきれない 二度目の人生もみんなに伝えるため会いに行くね」がやすくんらしくて大好きで。でもそれはこっちのセリフだよばかやろーって感じだ。

 


この3ヶ月間、寂しくて悔しくてつらくてもどかしくて、何度も何度も目の前が見えなくなったけど、1度も好きにならなかったらよかったなんて思わなかった。

 


永遠なんてない。そう教えてくれたメンバー。それなら私はいまをずっとずっと応援していきたい。

 


6/30からはすばるのラスト出演が続く怒涛の1週間だった。スバラジ・ペコジャニ・ジャニ勉・Mステ・クロニクル・MUSICDAY・関ジャム。

どれも夜通し泣いた。7/15以降は元々6人であったかのようにすばるの存在が消えていってしまうと思っていたから、全く視聴率狙いだと思えない番組側の配慮も嬉しかった。

どの番組もすばるの”最後“に対する、テレビ局の優しさだったり背中を押しているかのような優しい企画で、これが今まですばるが築いてきたものなんだな~と思って誇らしかった。それは4月の頃には感じられなかった嬉しい気持ちも心にどこかにあって、こういうのを重ねていくうちに6人のグループに慣れていくのかなって。いまはまだ6人を関ジャニ∞だと違和感もなく思うことはできないけど、悲しかったのがファンだけじゃなくて7人の周りの大人も一緒だったのが嬉しい。

 


7人で最後に演奏したLIFE。最後にeighterと叫んだ声が、8EST 味スタの「行くぞeighterー!」と重なって今までのことを思い返さずにはいられなかった。

最後の言葉が、ありがとうでもこれからの関ジャニ∞をよろしくでもなく、自分が名付けたファンの名前だなんて、ずるすぎる。


そして錦戸も言ってたみたいに、LIFEの歌詞がいまの彼らすぎる。4月からエイトの曲が聴けなかった理由の1つに、いまの状況を表しているような曲が彼らには多かったからが私の中ではあって。

彼らは曲を通して様々な場面で私の背中を押してくれて、時には寄り添って立ち止まってくれてたんだなって実感した。それはきっと私だけじゃないはずだ。

 


最後まで6人と1人じゃなかった。今まで通りの7人にしか見えなかった。これから先も7人を見て居たいけど、これが彼らの決めた決断なら私も覚悟を決めてお互いいい形で少しずつ応援していきたい。

 

 

 

そして、少しだけ頑張る6人も見たいと思うようにもなってきた。というより正確には、気持ちの整理も4月に比べたらついて、もう後戻りできないから見守るのが私のできる最大限、というの感覚に近いけれど。

 

6人の関ジャニ∞、寂しくてたまらないけど怖い気持ちがなくなってきたのが4月から1番変わったことのような気がする。


すばるの存在は誇りでしかなかった。こうしてメンバー揃った会見を開いて、レギュラー番組でラスト回を設けてもらって、多くの人に惜しまれながらグループを抜けるのはジャニーズで誰もいなかったんじゃないかと思う。エイトにしか出せないすばるの良さもあると思うけど、エイトでは出せないすばるの良さももちろんある。だからそれを思う存分出して、見つけて、身につけて、世界中に人を魅了してほしい。


同時に、すばるの居ないエイトだからこそ出る良さももちろんあるはずだ。関ジャムに松岡茉優ちゃんが来た時に言っていた「ダンスも歌唱力も飛び抜けてでき、グループを変えた1人でもある鞘師が抜けてから、他のメンバーが今では鞘師レベルまでになっている」のように6人ももっともっと大きくなってほしいな。

 

 

 

そしてそれでも少しだけわがままを言っていいなら、あと少し、あと少しでいいから長くすばるに関ジャニ∞にいてほしいとおもってしまうよ~。

 

 

 

6人と1人を応援するのが必ずしも前だと思ってるわけじゃない。でも4月に感じた前に近づけているのはなんとなく嬉しい。ただそれは時間が解決したことじゃなくて、世界が別れてしまった3ヶ月前から今日までの彼らの姿を見たからだと思う。いつも通りで居てくれたことがこんなに嬉しいことだとは思わなかった、だから私の進みたい前へ近づけたんだと思う。

 

 

 

今回のことは決して望んだことではないけれど、7人の決断を私が出来る範囲支えたい。きっと涙を流すことになるけど、それでも、歪んだ視界でも、しっかりと6人の決意を見守れるように寄り添った距離で明日の札幌ドームを迎えたい。

 

 

 

 


すばる、いままでセンターで引っ張ってくれて本当に本当にありがとう。すばるにしかできない大きい夢、絶対掴めよ!

 

 

 

 


2018.07.14