この夏に閉じ込められて

 

備忘録

 

 

 

 

2週間が経った。まだそれだけしか経ってないんだ、という感覚だけど3ヶ月がすぐ来てしまうことはなんとなくわかる。

 

 

4/12 フライデーで報道された渋谷すばる脱退の記事。写真も前にフライデー撮られた時の使い回しで、すばるがアイドル路線にこれ以上付き合えないなんて信憑性のない内容ばかり。全然信じてなかった。話題性のために脱退の文字を使うことに苛立った。それと同時に、フライデーが出てもここまでみんなに信用されてるすばるが羨ましくてたまらなかった。絆とかそんなのじゃなくて、ただただ愛されてるなぁって。

 

 


4/15 9:30 FC会員宛に1通のメールが届いた。内容は、「関ジャニ∞のメンバーから、大切なお知らせがあります。本日午前11時より、下記URLからファミリークラブ会員サイトをご覧ください。」というもので。

怖かった。手が驚くほど冷たくなって震えが止まらなかった。私の頭に浮かんだものが現実になりそうで、全然信じてなかったフライデーがここで初めて意味を持った気がした。

こんなにも結婚報道であることを望んだのは後先これが最後だと思う。誰も欠けないでほしい。1時間半後の状況を考えたら不安で仕方がなかった。この時の状況を一瞬だったという人もいれば、すごく長かったと言ってる人もいて、私は後者だった。遊びに行く予定が入っていたから、毎日している準備をいつものようにしようとしても何も手がつけられない。時計を見てもまだ2分しか経ってない、こんな感覚初めてだった。その間泣きながら電話をした。状況を理解していない相手に、何故ここまで怖いのかを説明するためには脱退するかもしれないという言葉を言わないといけなくて。それを自分の口で伝えたら言霊になってしまいそうでそれに対しても涙が止まらなかった。

 

 

4/15 11:00 すぐに繋がると思ってなかったけど、何度も何度もサイトにアクセスした。すでに11:07。Twitterを開けば誰かが情報を流してくれてるだろう、でもどんな知らせでも私は本人たちから聞きたくて震える手でサイトが開かれるのを待った。そして開いた時の最初の感想は、開いてしまった というものだった。

信じたくないものを目の前にして、こんなことなら大きな穴があく前の時間に居たかったと強く願った。ずっと、何十年後先まで。こんな瞬間来て欲しくなかった。

 

 

 

目に入ってきたすばるの言葉。

本人から言われたらもう後戻り出来ないんだって実感させられた。どうして、どうして辞めてしまうの。6人のいない夢を見てしまったの。それを6人を残してまで追ってしまうの。6人が描いた夢にはきっとすばるも居たのに、どうして。

その後に続くメンバーの言葉。こんな形でアイドルとファンを結んでほしくなかった。どうしてみんなそんなに謝るの。前を向けてるの。いつから知って悩んでたの。そんな素振り、メールが届いた今日の9:30まで見せなかったじゃん。今まで一緒に走れて最高だった、なんてもう遠い昔の思い出みたいに話してるの。倍々なんて、辛すぎる。

 

私ってこんなに7人に執着してたっけ。

 


 

私にとって渋谷すばるが、やすくんの居る 関ジャニ∞の一員 という枠組みでは収まりきらない存在なんだなって強く思い知らされた。やすくんが好きで、やすくんが好きな関ジャニ∞のコンサートに足を運んで、でもそれだけじゃなかった。これからもずっとずっとデビューした時に夢見た景色を見れるまで、這いつくばって頂点目指す7人を応援したかったのに。

 


渋谷すばる関ジャニ∞のセンター。私は元々真ん中で目立ってる人を好きになるタイプじゃなくて、端で無邪気に頑張ってるやすくんが好き。極論、やすくんがメインボーカルでメンバーカラーが赤でセンターだったら私はやすくんを応援していなかったと思う。それだけグループの色って大切で、その中で必ず中心にいたのがすばる。

 

 

6人はすばるに離れて欲しくなかったから音楽を極めたんじゃないかな。もちろんそれが全てだとは思わないけど、横山村上は少なくともそうだと思う。それなのにどうして、どうしてすばるに離れられたくなかったから極めた音楽に、すばるを取られてしまったの。

横山と電話で喋った宮根さん「彼(すばる)は関ジャニという存在があったからこそ、僕は関ジャニを脱退できるんだと。それは関ジャニのお陰だ 、っていうのはすごく言ってたみたいですね」上手く理解ができない。悲しすぎる。

 

 

 

 

 

2年3年前はドリフェスに、去年は初めて野外フェスに参加した。受験期でメトロックに出たことさえ出演後に知った私は、Mステで目を輝かせて話してた姿がいまでも忘れられない。

自分たちのバンドスタイルが評価されて自分たちの音楽番組を持つようになって、たくさんのアーティストさんと毎週セッションした。いまの7人のスケジュールでたくさんの曲を短期間でこなして、想像以上の大変さだと思うけどそこで身に付けたスキルは本当に大きい。人脈も広がって有名なアーティストの方々に楽曲提供もしてもらった。その曲が収録されたアルバムで5大ドームツアー。5大ドームツアーは嵐と関ジャニ∞だけの6年間連続という偉業で、10ヶ月に2回は史上初だった。

今年は2018年。インフィが∞年だ!って張り切ってるのに笑っちゃったけど15周年を控える年でもあって、今年はどんなことで私たちをたのしませてくれるんだろうって胸を躍らせてた。絶対期待を裏切らない7人だから期待しかしてなかったのに。

 

 

“ 1人減っただけ ” 客観的に見たらそうかもしれないけど、私にはどうしても重くて、深くて、大きな穴で。

 

 

私、2016年のエイタメからすばるがファンの黄色い歓声を集めるような仕草をするようになって、それがアイドルをすごくたのしんでるように見えて嬉しかったんだ〜。

もちろんいままでもたのしんでたと思うけど、キラキラアイドル路線ではなかったから新しいところに手を出したすばるが強かったし上手く言えないけどとにかく嬉しかった。

でも私何もわかってなかったんだな、だって辞めたいなんて全く気づかなかったんだもん。

 

 

7/15に開かれた会見

誰一人嫌いになれなかった。むしろ好きになるばかりで、私ってこんなにグループのこと好きだったんだって実感させられた。

どうして20年近く一緒にいたのに離れることを2ヶ月で決めてしまったんだろう。半年・1年経てば何か最善策があったんじゃないかって何度も何度も思ったけど、関ジャニ∞じゃないところに夢を見たすばるが曇った気持ちでコンサートをした方が、後から知った時のダメージが大きかったと思うとやっぱりタイミングは今しかなくて。それは、いつから脱退を決断した?って記者会見の時に言われて1年前って答えられてたらコンサートで聞いた声を私は信じることができないから。だから大倉の言った今までに偽りはなかったって言葉に心から救われた。メンバー揃って出席してくれてファンのことを想った会見に何も言えなかった。

みんなまっすぐなんだよ。まっすぐでまっすぐでそんな7人が大好きなんだよ。

 

 

 

すばるはきっと大丈夫だと思う。

歌が本当に上手。ソロでロッテルダム行った時総立ちさせて、その感覚がきっと忘れられないのかな。やりたいことをやったらいい。ジャニーズで出来なかったことをたくさんして、自分が納得できるまで好きなことを好きなだけ極めたらいい。事務所の環境に甘えず、自分の音楽を武器にして戦うなんてかっこよすぎる。1人の男の決断として止める理由なんてない。

 

 


でも、1人の男としての恋とか結婚とか家庭という夢を捨ててまで頂点を追い求めた6人はどうなってしまうの。

 

 

 

何に対して涙を流してるのかわからない日々が続いた。大好きなグループのセンターがいなくなる。理由は音楽を極めたいから。英語圏に出て日本だけじゃなくて世界規模で音楽を学びたい。でもどうしてこんなに私は泣いてるんだろう。ただひたすら寂しくて悔しくて虚しい。

 

 

 

そしてこの喪失感の原因はすばるじゃなくて残された6人なんだって気づいた。

 

 

私、6人じゃ不安だったんだ。

 

 

ジャニーズでは他にもメンバー脱退を経験してるグループがある。関ジャニ∞もその中の一つで。残された側を経験したから自分が離れる側にはいかないだろうって変に自分を納得させてたのかもしれない。こんなにすばるにはジャニーズの枠組みに収まらないくらいの歌唱力があるっていうのに。でも無邪気に笑いあってる7人のおっちゃん達をみて、ソロで活動する時は「関ジャニ∞ 渋谷すばる」を大切にしてくれて、これから先10年後だってきっと変わらずこんな感じでいつでも笑ったり泣いたりでいこうって、一生あなた達のアイドルですって言ってくれたら何も疑わない、疑いたくないじゃない。

 

 

私の中で全盛期はどのグループも脱退前。他のグループと比較したって仕方がない、そのグループを好きになったんじゃなくて私は関ジャニ∞を好きになったわけだから。でも不安要素には十分すぎた。

本当に本当にこれからだって時なのに、いままでのが全盛期だったの?もうこれ以上の景色を見ることができない?期待を裏切らないってわかってる、でもどうしてもこの感情は隠せなかった。

 

私は本当にいままで何を見てきたんだろう。何度もコンサートに足を運んで、7人を見て来たはずなのに、胸を張って6人が7人の関ジャニ∞より高い所に行けるって言えない。それが今回の件で1番つらい。自分が情けなくて悔しくてたまらない。

 

もちろん、この決断をした6人と1人に「この道に決めたなら必ず成功しろ」なんて全く思ってない。でも、好きな人の未来は明るい方いいと願わずにはいられなかった。

 


やすくん含める会見の7人が驚くほど前を向いてた。私にはできない、だからゆっくりでいいと思えば思うほど、会見から始まった“関ジャニ∞にすばるがいる猶予”が刻々と短くなっているのを感じては焦ってしまう。

受験が終わって、あれほど来て欲しかったやすくんに会える夏が、一生来て欲しくない夏になってしまった。やすくんに一生会えないより、関ジャニ∞が6人になる事実の方がよっぽどか辛い。

いままで近い誰かが亡くなったりあまりに辛いことがあった時は、なにもなかったことにしてあやふやな夢に近い感覚にしていた。でも今回だけは苦しくても残りの時間を噛み締めて生きたい。

 


明日は我が身。なにがあるかわからない、アイドルは儚い。そんなこと分かっていたはずなのに、信じたくないから目を背けていたんだと思う。こんなにも悲しくて悔しい気持ちばかりなのに、あの公演行っておけばよかったと思うことがないのが僅かな救いの気がした。だからこれからも行ける現場は無理をしてでも行きたい。6人の決意した姿をしっかり目に焼き付けたい。そして6人にはいっぱいいっぱいすばるの居ない新しい夢を見てほしい。

 

 


今度は1人でメインボーカルを務める。自分だって夢を追いたかったと思うのに、残ってくれて嬉しかった。機転の効いたアイディアと努力からなるスペックでこれからもグループの先陣をきってほしい。


眼鏡の理由をサタプラで聞いたとき涙が止まらなかった。よくわからない感情のまま1週間が経とうとしている時にその言葉を聞いて、一気に張り詰めていた何かが崩れた。たぶんあの時が1番泣いたと思う。いきなりベース上手くなったんだからすごいなと思ったらすばるが原因だったんだね。会見後の大切な日。いつも通りでいてくれることを選んでくれて嬉しかった。


関ジャニ∞というグループの全体像を掴んだ上で発言や行動をすることができる人だと思ってる。それはきっと大倉が1番ファンに近い心理で居てくれてるからなんじゃないかと思う。会見の時、自分に正直に居てくれて、勝手な判断をしたすばるくんを嫌いになれなかった って言葉に焦らなくていいんだって思えた。私が抱えたどうしてという感情を全てすばるにぶつけてくれて、そのことをファンに伝えてくれてありがとう。好きな景色からドラムを叩けないのがかなしいけど、どっしり真ん中で構えてほしい。


寂しさに蓋をしてしまったように見える。夜ふかしで会見のあった次の日に触れられてもたくさん笑ってたし、何か非難されそうになったらそれを自分に向けるところ、優しすぎるよ。心配でしかない。無理矢理前に進もうとしてるようで見てて辛い。だって1人のラジオの時あんなに怒った口調だったじゃない。無理しないでほしい。


きっと自分だったらすばるを止められるって思ってたんじゃないかな。最後まで説得してくれたのは本当に横山らしいなって思う。止められなかった悔しさに自分を追い詰めないでほしい。デイリーで伝えてくれた気持ち、嬉しかった。一緒に前に進ませてほしい。

 

きっと1番すばるの未来を信じてる。それはすばるの音楽をずっと側で見てたからであって。前を向けてるのかな、私はいつだってやすくんに敵わない。2人が好きだったからこれからはしゃいでる姿を見れなくなるのかと思うとさみしい。いつも周りに心配させないやすくんだから今回のことはすごく悔しいだろうし不本意だと思う。体はやく良くなりますように、元気な姿見せてほしいな。

 

 

 

未だに7人の映像も音源も聴けてない。周りがいつも通りに動いてるから、まだ夢だったんじゃないかって思うことがある。6人になる現実があまりに信じられなくて、今はそれが普通になってしまう日が来るのが怖い。

 

 

7/15の札幌公演で関ジャニ∞は6人になる。埋まるはずのないセンターの欠けた姿を見た私は、どんな感情で新しい関ジャニ∞に会うのだろうか。